• 2022年02月01日

オミクロン株の感染状況 今後の見通しは

この度、新潟県が踏み切った“保健所の業務見直し”などについて、柏崎地域振興局に伺い局長の考えをお聞きした。

まず第一、毎日報道される新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が増加の一途であるというニュースに私はやや違和感を持っていた。
全国地図を色塗りし、感染者数が更新した都道府県を赤で色塗りした地図である。
一説には、沖縄県が感染者数のピークを迎えつつあるのではと言われるが、そういう報道はあまりない。
また第5波で医療現場が大混乱した人工呼吸器やECMOの使用は少ないと聞いている。
感染者が増加することで、確かに病床が埋まり病床使用率が上がるのだが、医療現場が実感する対応の困難度はどうなのか。
私たち国民が感染防止に気を抜いてはならないのだが、しかし大切な情報が提供されないと、今般の“保健所業務の見直し”に関する捉え方も誤ってしまうのではないか。
との思いで伺った。

オミクロン株の潜伏期間は、これまでよりも短く2~3日と言われる。
症状が出現するまでの日数が従来株よりも短いのだから、濃厚接触者を特定して全ての方に検査を行い、その結果を確認するのに時間を要していれば、その期間内に症状が出る人は出るということになる。
だから、感染者が出て濃厚接触者とされた方は、ウイルスの潜伏期間を念頭に、他との接触をしないよう留意した上で、症状が出るか否か等をしっかりと観察するという方向性は理解できる。
例えば、学校等で感染がおこり、その接触者を全て検査して感染しているかどうかを確認するということを続ければ検査可能なキャパシティを超えてしまうということが起きる。

これまで保健所が行ってきた“濃厚接触者の特定や連絡”、これを原則、感染者が行うことに切り替えた。
いくら多忙だからと言って、一見乱暴にも思える。
しかし、オミクロン株の特性に併せ人的・物的資源をどこに効果的に使うべきか、またそのような投入の仕方に切り替えた時に、感染拡大等の心配がないのかを検討した結果であれば納得いくことと思われる。

医師である柏崎振興局長が、公表されているデータに基づき分析考察されたことを伺った。
まず沖縄県の感染者数。
今年1月12日~14日が1500~1600人。1月15日に3千人台に跳ね上がり、1月18日~26日が1400人台~1200人台。
1月27日・28日が千人ちょっとに落ち、29日には979人に減少している。減少の傾向が見てとれるのではないかとのことであった。

では新潟県はどうか。局長が作成されたグラフを拝見した。

1月25日~31日にかけて下がってきている。
この傾向が続くのかどうかを見ていく必要があるとのことであった。