• 2021年02月03日

NHK“安達宜正”広島拠点放送局部長の講演

NHKの安達宜正氏と言えば、政治選挙担当解説委員というイメージが強い。

そう言えば最近お見かけしなくなったなあと思っていたら、2018年から放送部長として広島放送局に着任しておられるのだそう。

 

昨日、自治労の自治体議員連合勉強会がzoomで開催され、久しぶりに安達氏のお話を聞くことができた。

菅政権の現状、立憲民主党について、野党共闘についてなどについて語られた。

 

安達氏の見立てによれば、菅政権の支持率低下の要因は三つ。

①政策の失敗: 政策が失敗した、とはどの政権も言わない。

しかし、コロナの感染拡大を防ぐことができなかった、自らが主導したGotoに固執してそれによる感染拡大の可能性が高い、など「多くの国民が政策は失敗なのではないか」と考えていること

 

②与党議員のスキャンダル: 安倍元首相の桜を見る会、河井案里問題、吉川元農相問題、緊急事態宣言下での与党議員の銀座クラブ問題。

 

③総理自身の信頼低下: 菅首相は最初は評判が良かったのは事実。

庶民出身や安倍氏とは異なる「働く内閣」という打ち出し方など。

しかし、野党が学術会議問題を追及したことで、菅首相の頑固な一面・説明責任を重視しない総理というような「菅首相の性格」が国民によく伝わった。

つまり説明責任も果たさないし、結果も出ていない、ということだ。

政権末期にはこうしたことが同時多発的に起きると言う。

 

などについて述べた上で、

国民民主党や社民党からの合流を得て衆参150人の国会議員を抱える立憲民主党についても見解を述べた。

まずは150人のインパクト。

次々と質問を繰り出すことができるのは、やはり数の力。

そして、菅政権とは目指すところが違うという対立軸をしっかり打ち出すことが重要ではないかと述べた。

菅氏は、竹中平蔵氏起用や「自助・共助・公助」など、実は目指すところがわからない。

立憲民主党が新自由主義にかわる新たな目指すべき方向を明確に掲げることで、対立軸になる。

 

久しぶりに聞いた安達氏の講演は、あいかわらずわかりやすかった。

北九州市選挙の自民6人減など、国政が地方政治に影響を及ぼし始めている。

私たちは、しっかりと県民・市民の声と暮らしを感じ取り、謙虚に頑張ろう。