- 2020年10月15日
新潟県議会9月定例議会③~国土強靭化地域計画見直し~
定例議会報告その③です。
〇新潟県国土強靭化地域計画に原子力発電所事故をリスクとして盛り込むべき
県は「新潟県国土強靭化地域計画」の見直しを行っており、今定例会の議論等も踏まえ、今月中に公表予定です。
国土強靭化地域計画は、従来の防災計画のように「リスク一つ一つ」に対する対応策の計画ではなく、「事前に備えるべき目標と起きてはならない最悪の事態」を想定した計画という性質を持ちます。
市町村も同計画の見直し作業を行っており、私の地元柏崎市の同計画案には、原子力発電所事故のリスクが盛り込まれています。
柏崎市計画案では、「事前に備えるべき目標ごとのリスクシナリオ」の「 制御不能な複合災害・二次災害を発生させない 」の中に、「原子力災害に伴う放射性物質の大規模拡散・流出時において、避難が進まず多数の被ばく者の発生 」をしっかりと盛り込んでいるのです。
しかし県の計画の見直し案には、は原子力災害について盛り込んでいません。
原子力発電所立地県である新潟県の計画にも、想定するリスクとして盛り込むべきと考えます。
常任委員会における質疑を経て、連合委員会におけて知事に直接見解を求めました。
知事からは、「原子力発電所が立地する本県においては、大規模自然災害のほかに原子力災害も県民生活や地域経済に影響を及ぼすリスクとして認識している。現在、原子力災害時の避難に関する検証などを進めているところであり、その結果を踏まえて、必要な追加や見直しを行う。」
との答弁を得ました。
原子力災害時の避難に関する検証結果が委員会から示された後、同計画に追加等が行われることになります。