- 2019年09月11日
会派視察 藤里町社協とたすけあいネットあゆむ
秋田県における視察は、青森県との県境藤里町社会福祉協議会からです。
藤里町の社会福祉協議会が実施している『こみっと』を中心とした地域福祉の取組み。
藤里町の人口は3228人。高齢化率は46.87%で、県内2位。
一般的に高齢者は支援を必要とする、支援される側に位置付けられます。
しかし高齢者が増加するなか、必ずしも支援される側ではなく、支援する側になっていただいても良いのではないか?
同様に引きこもりの若者にも、支える側になってもらい、町全体が生涯現役を目指すシステムを作ることができないか?
という考え方から、地域福祉をスタートさせたということでした。
最も留意した関わりの基本は、(仮に引きこもりの情報を得た世帯だったとしても)一環して『情報提供』のみに徹したこと。
こみっとを初めとした拠点において実施していることを伝えても、例えすぐには事業に繋がらなくても(こちらが忘れた頃に)来所されたりすることがあるといいます。
要は引きこもりは多様であり、ちょっとしたタイミングで自宅から出られなくなっている人もおられ、だからちょっとしたタイミングで出てくることが可能となる人もいる。
そのタイミングは、いつかわからないので、いつ訪れてもいいように活動のメニューを絶やさないことが重要とのことでした。
その結果、こみっとでの支援が実を結んで多くの登録生が自立していっているとのことです。
一般就労時には、雇用主からご本人に関する情報を求める問い合わせも多く、こみっとが採用側にとっても安心した採用につながっているようです。