• 2016年02月04日

地方財政セミナー開催中

 

地方財政計画が策定されるこの時期に、自治労の「地方財政セミナー」が開催されます。

 

今回は「分断社会を終わらせる」の著者で有名な、慶応義塾大学経済学部教授の井出英策先生をお迎えして、講義やパネル討論が行われました。

井出氏は「リベラル主義にも問題がある」と指摘し、リベラルの人々が主張する「弱者を助ける」では問題は解決しないと述べました。

 

それは何故か?   どうすればいいのか?

弱者を助けるでは、中間層以上は負担者になってしまう。だから中間層も含めて、皆が受給者になることが重要なのである。

それは、

①所得制限を緩めること

②(カネではなく)現物給付にすること

であるとしました。

そして分かりやすい例として、子ども医療費制度を例示。

子ども手当の時、高齢者はバラマキだと批判した。しかし、子どもの医療費助成制度に対しては「孫の健康は大事」と文句を言わなかった  。

「お金」はみんなが欲しいんです。だからお金じゃあなくてサービスそのものを給付するんです

と述べたのです。

 

このような「実感できる」サービスを提供しながら、国民に税負担に応じてもらわなくてはならないと強調しました 。

セミナーは明日までです。