• 2015年10月27日

企業会計決算委員会~病院事業会計の質疑~

決算委員会は、普通会計と企業会計の二つに分かれています。

私は企業会計決算委員会に所属。

県が行う企業会計って、何があるっけ…?と思う人も多いのでは?

私たちに馴染みがあるのは、なんと言っても「県立病院」ですね。

また電気事業や工業用水事業、工業用地造成事業などもあります。

 

実は、今回の決算審査を行う「平成26年度」は「地方公営企業会計基準の

見直し」が行われた年。公営企業は独自の枠組みで会計処理がなされていて、

それじゃあ類似の民間企業との比較もできないっていうことで、この基準の

見直しがなされたわけです。

例を挙げると、施設整備などのための「企業債」は、借金であるにも関わらず

これまでは「借入資本金」というように資本金に位置づけられていました。

今回の見直しでは、企業債は「負債」となります。

※私も、市議会議員になったばかりの時、「起債(=借金)が資本っておかしい

なあ」とは思っていました。

ある意味、当たり前なのですが…。でも公営企業は民間企業と異なり株式を発行

して資金を集めることができないとか、公立病院に見られるように、民間病院が

立地しないような場所でも地域医療を提供しなければならないとか、公営企業

としての事情があるのも事実です。

この基準見直しによって、あたかも経営が非常に悪化したようにも見えます。

その悪化の原因が、きちんと説明できなければ、非常に経営効率が悪いと指摘

されたり、また他との統合が迫られたりするようなことがあると、公営企業が果た

してきた役割が果たせなくなるのではないかと懸念します。

 

今日は3会計の審査が行われました。発言者は野党の議員ばかりでした。

私も「病院事業会計」で質問させてもらいましたが、ヤジがすごかったです。