- 2015年08月06日
まちづくり市民フォーラム開催される
今日8月6日は、広島に原爆が投下された日である。
70年前の今日、広島では多くの市民が犠牲になり、被ばくされた方々は
今も体調の不調とその時の記憶、また自身の近くで亡くなっていった人への
思いから苦しんでおられると聞く。
絶対に起こしてはならない戦争。このことを深く心に刻み、また自分には何が
できるかを考える日にしたい。
さて、昨日8月5日は柏崎市主催の“まちづくり市民フォーラム
~人口減少社会にどう立ち向かうか~”が開かれた。
あの日本創生会議の座長で、「消滅可能性都市」という全国の自治体の目を
覚まさせるような言葉を発信した増田寛也氏を招いてのフォーラムである。
会場の産業文化会館文化ホールは、この種の催しではあまり集まらない位
の市民でうまっていた。
増田氏の基調講演を期待した参加者も多かっただろうが、私としては少し
期待外れ。期待外れと言うよりも、何か遠慮して講演されている印象だった。
増田氏は日本版CCRC(高齢者人口に対して医療・介護施設が不足する
都市部の高齢層を地方都市で受け入れる構想)を提唱している(東京圏
高齢化危機回避戦略)。
これについては、「地方が求めているのは、若い世代だ!」などと結構
批判もあると聞いている。基調講演ではこのことについては一切触れられ
なかったところを見ても、言葉を選んで講演されたということか。
パネルディスカッションでは、柏崎市長から何も対策を講じなかった場合
には、2060年に4万2千人程度まで人口が減少することが推測されるという
人口推計とともに、市が今後取り組むべき政策の柱が示された。それは、
①地域産業の振興、雇用の場をつくる
②子どもを生み育てやすいまちづくり
➂地域の活力を担う人材づくり
④定住を促す魅力あるまちづくり である。
現在読んでいる図書「実効性のある少子化対策のあり方」(経団連出版)に
よれば、「少子化の大きな原因は、結婚の減少、若者の生活不安など、結婚
子育ての前のステージにある」「結婚後だけでなく、結婚前のステージに向け
ての政策的対応が不十分だったのではないか」と述べている。
市長が「結婚は個人の価値観によるところが強く、行政が介入することが難しい」
と、繰り返し述べている点は、これまで多くの自治体が同様に考えていたので
はないか。
これに対し、増田氏は「そこに手をこまねいていられる状況ではないのだ」と
いうことを言いたかったように私は感じた。
結婚の時期は早ければ早いほど、子どもを多く出産できる可能性が高くなる。
まあ自分の娘一人、このことを達成できていないので、色んな意味で考える
ことが多かった。