- 2014年09月02日
柏崎の産品を香典返しに
◆思いがけない夫の父の死
7月、夫の父が亡くなりました。
思い起こせば、中越沖地震頃からあまり活動的ではなくなり、大好きだった地元町内会チームでのゲートボールにも参加しなくなった義父。
人の手を借りないと日常生活を送ることが困難になっていましたが、それでも6月末にみんなでお祝いした米寿の祝いの時にはすごく嬉しそうにしていました。
それをきっかけに、顔の表情も良くなって食も良かったため、こんなに早く逝ってしまうとは家族誰も思っていませんでした。
◆葬儀事業者の大きな役割
通夜・葬式ととてもたくさんの方々からお参りしていただき、私たち家族も大感激でした。
それにしても葬儀を体験してみて、逝ってしまった人を送る“葬儀業”というのは大変大きな産業だと実感しました。
家族が亡くなってから葬儀を出すまでの期間は短く、経験の乏しい喪主家族が第一に頼るのは葬儀事業者ということになります。
我が家も、お斎はふだんお付き合いがある所にしようかとも考えましたが、よりスムーズに事が進みそうな葬祭事業者直営のお斎会場にすることにしてしまいました。
◆ギフト産業も
これも初めての体験でした。通夜や葬儀を執り行う前に、ギフトショップの方が営業に来られるんですね!驚きました。
分厚いカタログをお持ちになり、そのショップに発注すれば、送料は無料、年末に出さなければならない年賀欠礼はがきまでサービスするというのですから…
なるほどサービスとは、人が最もその情報を求めている時に提供するものだとつくづく感じました。
高齢社会で、亡くなられる方が多い現在、葬儀とその後に必要となる香典返しなどの一連のサービスは、非常に大きな産業だと実感しました。
◆やはり、地元のものをおくりたい
私も夫も、お参りしてくださった方々に、心をこめてお香典返しを送りたいね…ということで、柏崎の産品をおくることに決定。
故人が好きだったお酒と、私自身がいただいたら嬉しいなと思う醤油をセットにしておくることにしたのです。
早速おつきあいのある酒店さんに相談。地元のお酒、原酒造さんと男山さん、そして醤油は“みそ西”さんの千代紫にしました。
しかし大変だったのは、香典返しに入れる“あいさつ文”を自分たちで手配しなければならないこと、私たちが希望したオリジナルのセットなので、箱代を別途負担しなければならないことなどです。
これらはギフトショップへの発注であれば、頭を悩まさなくても全てお任せなわけですから、それに比べるとエネルギーがいりますね。
◆柏崎市の小売店が連携して葬祭にまつわる発注を受けることはできないか?
書いてきたように、我が家の葬儀では、何とか地元の産品を送りたいという私たち家族の思いから、結構大変ではありましたが、地元産品セットをお返しに採用しました。
しかし、ここまで面倒くさいこと、普通はなかなかできないと思います。
それでも逝ってしまった家族をおくることが多くなっている時代、お返しは気持ちを込めて地元のお店を使いたいというニーズはあるのではないでしょうか。
また小売店側から見てみた時、ここに参入する意義はあるのではないかと思うんですが…。
問題は、誰がコーディネートするかですよね。