• 2014年03月26日

風の丘米山関連の予算について質疑と議員間討議

3月17日(月)に開催された産業建設常任委員会では、道の駅風の丘米山関連予算の質疑に多くの時間を費やしました。

この事案は試行的に実施した、産業建設常任委員会の勉強会&論点整理の会において、多くの委員から「予算の計上についてよく理解できない」という声が出されていた事案です。

その予算の概要とは、

・耐震性に問題があるとしている米山山荘(現在JAサービスが指定管理者)と、子ども時代館(現在はかしわざき振興財団が指定管理者)の二館の解体工事設計委託料が計上されている

・今年度策定した「風の丘活性化計画」に基づき、「道の駅風の丘米山の基本設計業務委託料」が計上されている

・風の丘に立地する5館(米山山荘・子ども時代館・コレクションビレッジ3館)の内、コレクションビレッジ1館の修繕料5,800万円が計上されている

というものです。

常任委員会の論点整理のための勉強会では、「活性化計画を策定したばかりなのに、施設の解体工事設計委託料が計上されているのがわからない」とか、

「これから風の丘の活性化策を考えるというのなら、コレクションビレッジの今後のことも一緒に考えればいいのにね」などの意見が出されていました。

 

◆委員会審査では途中休憩が入る場面も

委員会審査でも、このことに多くの時間をかけることになりました。

委員から、各施設の事業収支に関する資料請求が出され、30分ほど委員会を休憩し中断する場面も。

委員からの質疑の中で、ポイントだったと思われるのは次の点だと思います。

・耐震性に問題がある米山山荘については、現在の指定管理者が、次期は指定管理を受けることはできないと表明されているので、解体工事設計の委託料が計上されているのは何となく理解できる。

・しかし一方で、民間の力を借りて風の丘を活性化したいと言うが、その民間事業者とは市としての考えが既にあるのかないのか。

・あるにしてもないにしても、実際の計画は、その事業者と共に考える方が良いのではないか。

・そうであれば、風の丘にあるコレクションビレッジのことも一緒に考えた方が良いのではないか。

・コレビレの修繕費が計上されているが、それら活性化策ができてからの修繕では遅いのか。

・もっと言えば、観光のスタイルや価値観の変化とも考え合わせれば、コレクションを街中に移転させるというようなことも考えても良いのではないか。

などなどです。

議員間討議もしっかりと行い、委員それぞれの考えを述べあいました。

 

◆今後の動きに注目

コレクションビレッジは、施設は市所有で電源交付金を活用して建設したもの、収蔵しているコレクションは各財団所有(痴娯の家は財団が解散したため、コレクションも市所有)と承知しています。

建設当時には、私は議員ではありませんでしたから、詳細な経過はわかりませんが、さまざまな事情や課題があったようにも聞いています。

柏崎市の考え方は、コレクションビレッジの場所は移転する考えはない、米山山荘と子ども時代館については解体するとすればいくらかかるかの設計費である、風の丘の活性化は民間事業者を募り一緒に考えていくというものでした。

委員会ではコレビレ一館の修繕については緊急度が高いという説明に、そうであれば…と、一応納得しました。

しかし今後も予算執行や、民間事業者の選定、活性化策など、議会としてもしっかり注目していきたいと思います。