• 2013年12月20日

耕作放棄地・遊休農地について

産業建設常任員会と農政課との意見交換会

産業建設常任員会と農政課との意見交換会

私が所属する産業建設常任委員会は、11月に行政視察に行ってきました。

その視察テーマの一つが「耕作放棄地・遊休農地」。

農業先進市の宇都宮市の政策や埼玉県の耕作放棄地解消の施策について、行政視察を行いました。

 

その後、委員会として継続して調査研究するテーマについて話し合ったところ、このテーマもついて継続研究したいということに。

早速、農政課に勉強会・意見交換会の講師を依頼し、12月18日に勉強会を実施しました。

 

耕作放棄地と遊休農地は農地の実態とすればイコールです。農政課は同地を「耕作放棄地」として扱います。

農政課は、柏崎市の耕作放棄地が増加してきた理由として次のことを挙げました。

・全国的な米あまりの状況を受け、国は生産調整(減反)政策を開始した(昭和46年ころ)

・当初、生産調整は生産面積削減の方向で進められ、転作が奨励された(新潟県は米生産県ということもあり、転作率は低かった)

・生産調整のため、水田に水をはり常に稲の生産力を維持する管理を行っている「調整水田」や、耕作可能な状態で管理している「自己保全管理」という位置づけの水田が認められた

・このことが、後々耕作放棄地の拡大につながった

・また農家の中で、子が「農家を継ぐ」という仕組みが崩れていったこと、

・柏崎市として特徴的なこととしてほ場整備率が低く、つまり農地が耕作しやすい状況であったことも耕作放棄地拡大につながった。

 

さて柏崎市は、各町内単位というきめ細かさで「人農地プラン」策定を支援しました。(12月9日で100%達成)

そのプランの中で、不作付地(耕作放棄地)は約510ha。この内、350haは農地に復元できるとしています。

 

今後、農業委員会にも同様の勉強会を申し入れて、会を開催したいと考えています。