• 2013年12月20日

反省! 「TPP交渉に関する意見書」

12月定例会議にJA柏崎から「TPP交渉に関する請願」が提出されていました。

http://www.city.kashiwazaki.niigata.jp/html/gikai/homepage2/gian/

PDF/2013/2512/2013sei05.pdf(TPP交渉に関する請願)

内容のポイントは上記のように、

「農林水産分野の重要5品目等の聖域が確保できないと判断した場合には、即刻交渉から脱退すること」

です。これは現政府が総選挙の時にも約束した内容であり、私は当然のことと賛同する内容です。

紹介議員は、JAが意図するこの趣旨を尊重して紹介議員になると聞いていたので、私たち会派は、この請願を基とする意見書に賛成するという結論を出していました。

しかし、本会議に提出された意見書は、請願の内容から大きく後退したものでした。TPP交渉に関する意見書

この内容だと私たちとしては、議会運営委員会の場で修正を求めるべき内容でした。

提出しようとする各意見書に、賛同できるか否かを協議する議会運営委員会の場で、私たち会派は賛成であると表明し、また全ての会派が賛同できるということが明らかとなり、この意見書は議会運営委員会としての提出となっていました。

 

もう少し仕組みを説明すると、さまざまな政策的事項について市民や団体が議会について請願を上げる場合、紹介議員が必要となります。

多くの場合、請願は国等に対し柏崎市議会として意見書を上げてほしいという内容です。

全国の自治体議会で、同趣旨の意見書が採択されれば、そのことが国民の意見として強いということになります。

従って紹介議員となった議員は、なるべく全会一致で可決採択されるか、賛成多数でも良いから可決採択されるよう努力することになります。

最も理想的なパターンは、「こんな意見書を出したいが、賛成してくれるか」と議会運営委員会に諮った時、全会派が賛成して議会運営委員会提出にできるパターンです。

議運で全会派から賛同を得られているということは、議会最終日の意見書採決において、全会一致で可決採択されることが約束されるからです。

 

逆に言えば、議運の場で賛同を表明したのに、最終日の本会議で同意見書に反対したり、質疑をしたりすることには中々なりません。

請願内容どおりの意見書が出ているものと勘違いした私たちは、議運で賛同してしまいました。

「衆参両院の農林水産委員会の決議を踏まえ、守るべきものは守り、攻めるべきものは攻め、国益にかなう最善の道を追及することを基本に…」

という文言は、ずいぶん玉虫色な表現です。

大変反省すべきことなのですが、このような内容の意見書ではありましたが、私たちも賛成し、結果全会一致での採択となりました。