• 2013年07月23日

奇跡のリンゴ

映画「奇跡のリンゴ」を観てきました。青森のリンゴ農家木村さんが、苦労の末に無農薬のリンゴ栽培に成功したという実話を映画化したものです。

なぜこの映画を知ったかというと、私が庭づくりについてお話をうかがったIさんから紹介していただいたのです。

Iさんは自宅の庭をバラ園にして、公開しておられます。「奇跡のリンゴ」を栽培した木村氏の考え方と取り組みを知り、無農薬・無肥料での栽培に切り替えようとしています。

 

さて実は今年、私は自宅の庭を(私としては)大改革したいと思い立ち、現在取組中。なんとかバラ栽培を成功させたいと考えています。

自宅を建てる際に一緒に造った現在の庭は、純(?)和風の庭で、長いこと「私の管轄外」と考えていました。

多くの草木が植えっぱなしで、おばあちゃんがせっせと草取りをし、また冬を迎える頃には夫が冬囲いをするという一年を繰り返していた庭です。私自身はあまり庭を眺めることもありませんでした。

が、その庭の半分を私なりにかえてみよたいと思ったのです。

そこで同じ田尻地区でバラを育てているIさんに、バラ栽培についてお話をうかがうことにしました。

さて、Iさんから「無農薬・無肥料栽培」のリンゴ農家木村氏のお話をうかがい、それでは私もまず映画を観てみようと考えました。

 

映画の舞台は青森県。リンゴ栽培に魅力を感じない主人公が、一度は東京でサラリーマンとして働くが、地元でリンゴ農家を営む家の婿となり、無農薬のリンゴ栽培に挑戦する姿を描いています。

一年に何度も農薬を散布するのが普通のリンゴ栽培。そのたびに体調を崩す妻を思い、なんとか無農薬栽培ができないかと真剣に考える主人公。

無農薬でリンゴを栽培してみたいという主人公の頼みを、強面の義父役山崎努が黙って許す場面はジーンときます。

何年頑張ってもリンゴの花は咲かず、リンゴの木に張り付く虫を取る日々。やがて自宅の電気は止められ、わずかな食べ物を家族6人で分け合って食べる日が続きます。

町の人からは見放され、周囲のリンゴ農家からは迷惑だからやめろと言われる。そんな生活を10年も続けました。

やがて自ら命を絶とうと入った山の中で、農薬も肥料もない中で実をつけるクルミの木を見て、自然の仕組みに気づくのです。

無農薬栽培を始めてから、初めて実をつけたそれはそれはちっちゃなリンゴ。それにかぶりつく、三人の娘の姿に劇場の誰もが胸が熱くなったでしょう。

 

さて、植物を育て始めた若葉マークの私に、こんなことを目指せるのか。

多くのバラ栽培のテキストには、「バラのうどんこ病、黒星病はきちんと予防を」「無農薬を目指して結局は病気にかかり、多くの農薬を使うことになる」などと書いてあります。

実際、咲いた花をコガネムシがむしゃむしゃ食べていたり、葉っぱにポツポツと病気ではないかと思われる斑点ができたりと、薬を使わない栽培なんてできるのかな??って感じです。