• 2013年06月19日

6月定例会議② ~財産の譲与(旧石地小学校)~

6月定例会議では、財産の譲与についての議案が二件上程されました。

一つは旧吉井体育館の音楽室。吉井地域の住民の皆さんから、当該の建物を休憩所として活用したいとの要望があり、これを無償で譲与するという議案で、全会一致で可決しました。

もう一件は、旧石地小学校の無償譲与の案件。「いけだちか子通信」43号にも掲載しましたが、この建物が3億2,500万円ほどの評価額だということで、質疑が相次ぎました。

 

■旧石地小学校は二田小学校と統合

旧石地小学校は、2012年4月に二田小学校との統合を決定済みです。統合後の同校建物の活用については、地元住民の意見を聞いて方向性を出したいとしていました。

地元の意向もあり、介護保険の施設として活用することとし、地域密着型特別養護老人ホームと小規模多機能型居宅介護施設にするため、事業者を公募しました。

その結果、社会福祉法人西山福祉会を事業者とすることも決定済みです。

 

■電源交付金を充当して建設したために…

石地小学校は、建設費約8億6,300万円で、その内、電源交付金を8億3,100万円も充当しています(96.26%)。このように交付金や補助金を入れて建設した建物は、その用途を廃止する時には、通常お金を返還しなければなりません。

建設から十分な時間がたっておらず、評価額も3億円以上であるわけですから、市としては交付金を返還することなく次の用途・目的で使用したいと考えるのはある意味当然でしょう。

委員からは「評価額が高額な建物を無償で譲与するという明確な理由の説明がない」といった意見が相次ぎました。

 

当局は、交付金返還について県とも協議した結果、福祉施設としての活用であれば返還を必要としないことや、有償での譲渡では施設開設後の利用料金に影響が出るのではないかなどと答弁しました。

採決では討論なく、全会一致で可決しました。