- 2013年06月18日
6月定例会議① ~東部児童クラブ旧建物解体設計について~
6月定例会議は、6月5日~18日まで行われました。
■補正予算
一般会計補正予算は2億5,812万円ほどで、歳入では国の「地域の元気臨時交付金」(荒浜漁港離岸堤などに充当)約6,002万円、小規模多機能居宅介護施設等の整備のための県補助金8,930万円、風しんの予防接種費用助成県補助金90万円、西山町のわさび栽培に対する県補助金1,053万円、JA柏崎が整備する全自動播種機に対する補助金約2,413万円などです。
■児童クラブに関する補正予算で質疑
放課後児童健全育成事業として、荒浜児童クラブと東部児童クラブに関する補正予算が計上されました。
荒浜児童クラブはこれまで、東京電力が所有する建物を無償で借りて運営していましたが、同社から無償での貸し付けを打ち切りたいという意向が示されたため、建物借上料37万8千円と漏電防止等の工事費が計上されました。
東部児童クラブは、これまでの春日神社内の施設から橋場町に移転しています。
旧東部児童クラブの解体工事については、解体工事費を計上してきましたが、その費用に不足が生じたとして317万7千円が計上されました。東部児童クラブの解体工事費は合計917万7千円ということになります。
市の施設の解体工事は、業者による見積もりで行ってきましたが、コンプライアンスの視点からきちんと設計を行ってから実施することになりました。
今回の増額要因は、電気設備や機械設備の撤去工事、樹木の伐採抜根費、敷地が狭いため運搬に手間がかかるなどの事情はあるものの、詳細を調査して設計を積み上げていくので、どうしても割高になってしまいます。
議員側からは「取り壊すものにこんなにお金をかけるのか?」という意見が前々から出されていました。
■今後の課題
確かに、今回の東部児童クラブの例をとっても、当初予算に計上した600万円は解体業者見積もりによるもの、そして補正予算の317万7千円が詳細調査による上積み分で、317万円分が増えた勘定になります。
コンプライアンス重視の提言は、議会側から出されていたもの。実際の設計額を見て、今度は「そんなにお金をかけなくても…」という声が出ている、というのが実態です。
確かに、解体するものにまで多額の予算を投じる必要性についての議論があります。しかし、元に戻してしまうというのでは、せっかくの取り組みを後退させることにもなってしまいます。
悩ましいことですが、今後の検討課題です。