• 2013年02月11日

景観シンポジウム

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2月9日(土)柏崎市景観シンポジウムが開催されました。今年の景観シンポジウムは、長野県から有限会社ISHIKAWA地域文化企画室代表取締役の石川利江さんをお迎えし、基調講演をいただいた後、石川さんにもパネリストに加わっていただき計4人のパネリストによるパネルディスカッションが行われました。

「景観」は、その都市や土地が持つ自然や地勢を基本に、長年に渡りその地に築かれてきた歴史や人々の営みの積み重ねによって形作られるものと言われています。

従って、美しい自然風景だけでなく、そこに建つ建物や、人々の生活を感じることができるものなどが織りなす景色で、私たち住民がその景観の価値に気づき守っていこうとする意識や取組みの大切さが叫ばれるようになってきました。

講師の石川氏は、自身が取り組んだ信州松代の「エコールドまつしろ」の取組み(松代に残っている武家屋敷や文武学校などの文化財を生涯学習の場として使う町全体を学校に見立てた取組み)と、善光寺の門前に集い暮らす若者たちの生活や起業について講演されました。

「門前暮らしのすすめ」は非常に興味深い取組みで、まず若者に門前町の空き家調査を依頼したのを皮切りの、その中の不動産業を営む若者がボランティアで家主と折衝を行って、どんどん若者を入居させる活動を行っているというものです。

石川氏によると、今の若者は非常に高い生活や起業のスキルを持っているということ。

少ない資金で空き家で暮らしはじめ、専門業者による内装工事など行わなくても立派に(?)起業してしまうというような能力があって、なおかつ、元々門前町に暮らす人々(特に高齢者)に大変かわいがられているというのです。

最近では、門前暮らしをしている若者たちに会うのを目的に来る観光客も多いとか。

このような、街中に若者が住むきっかけ作り・仕掛けたのは誰なのかお聞きしたかったのですが、聞かずに終わってしました。残念!