- 2013年02月01日
南部鉄器の鉄瓶
先月末、念願の岩手県平泉町に行ってきました。
世界遺産になった中尊寺と、その中尊寺が建立された土地というのはどのような地域なのか見てみたいと思っていました。
参道は雪が踏みしめられて滑りやすかったものの、冬の中尊寺は観光客が少なく、金色堂もゆっくりと鑑賞することができて満足。久々にゆったりとした時間を過ごすことができました。
さて、中尊寺前に「南部鉄器専門店」の看板を掲げたお店。急須がほしいと思っていた私はお店に立ち寄ってみることにしました。
お店の名前は「弁慶松」。応対して下さった女性店主の方から南部鉄器についての様々なお話を伺うことができました。
一口に南部鉄器と言っても、非常に優れた材料でつくられたものとそうではないものがあることや、あられの加工技術も同様であること、伝統工芸品に指定されている品物とそうではないものはおのずと品質には大きな違いがあることなど…。
30万円以上や50万円以上の値札のついた鉄瓶を見せていただきましたが、やはり美しい!
そんな中で、大変シンプルで美しい鉄瓶に目が留まりました。何でも、他のお店(ギャラリー?)に貸し出してあったものを正月が来るからと返してもらったばかりだとか。
1月初めから、来店したお客さんたちが「これいいわね…!」と言いながら「でも値段がかわいくないわ」と言われ売れずに残っているのだから。
それもその筈。付いている値段は13万円!いくら気に入ったとは言え、ちょっと買えない値段です。(そうです。欲しかったのは鉄瓶ではなく急須だったのですから、と自分に言い聞かせ)
でも素敵な鉄瓶! 我が家の薪ストーブ上にのせたらすごくいいだろうなあと想像してみる。
女性店主にその話をしてみると、それならばなおぜひ!と。(まあ話の流れからすればそうなりますよね)
気に入ったモノを買いたいと思っている私としては、ああ買って帰れば良かった…と後で思いそうだなあ。
そうしたら! この鉄瓶と急須をセットで大幅に値引きしますからということに!
そんなこんなで、結局、この鉄瓶は我が家でお湯を沸かすことになりました。