- 2013年01月14日
避難基準に福島原発事故の実態を!の緊急署名活動
原子力規制委員会が行っている防災計画策定のための避難基準の検討について、署名活動が行われています。
以下呼びかけ文です。
「原子力規制委員会は、現在急ピッチで、原発事故がいざ生じたときの防災計画策定のための避難基準を検討しています。
ところが、現在の案では、事故後数時間は毎時500μSv(7日間50mSv)、その後は毎時20μSv(年20mSv)と高い避難基準が設定されています。新聞報道は、規制委の説明をうのみにして、IAEAの異常に高い基準、すなわち毎時1000μSv、7日間100mSvと比較して、「国際基準より厳しく」などと報道していますが、これは比較する先が誤りでしょう。規制委が踏まえなければならないのは、福島の実情そのものです。IAEAのとんでもない基準などではありません。
防災計画を策定する範囲のUPZ(緊急防護準備区域)は30kmのままですが、これはあまりに狭すぎます。計画的避難区域とされた飯館村は福島第一原発から40~50kmでした。同村に避難指示が出されたのは、事故後一カ月以上たったときであり、その間、村民の方々は、事故後もっとも高い線量を示した期間、無用の被ばくを強いられました。
さらに、政府が定めた年20mSvという基準により、多くの方々が「自主的」判断のもとでの避難を余儀なくされています。このような実状は、今回の避難基準には何一つ反映されていません。それどころか、防災指針により、問題の多い年20mSvを正当化されてしまいます。
これは私たち自身の問題です。まだ間に合います。多くの声で、このようなでたらめな避難基準の見直しを求めていきましょう。署名運動を行っています。ぜひご協力ください。」
署名用紙をプリントアウトしていただき、署名の協力をお願いいたします。
【署名用紙】30kmは狭すぎる、7日間50mSv、年20mSvは高すぎる[1]