• 2013年01月10日

最新の歯科治療に驚き

実は昨年いつ頃からか、左下の奥歯(6番近心)にひっかかりがあって、気になっていました。

歯科衛生士だというのに怠慢ですが、年が明けてやっと主治医のT先生を訪ねました。T先生とは多分20年来のお付き合いをさせていただいています。

私の同級生T子さんさんが専門学校卒後、T先生のところにお勤めしていたことがご縁です。

T先生は新潟市本町に開業されているので、通院時間はかかりますが、大変満足度が高い治療をしていただけるので、新潟まで通う意味をしっかりと感じることができます。

(すごく歯で困っているとか、池田さんがいいと思う先生を教えてとか言われて、ご紹介させていただいた柏崎人も何人か。それらの方々はまじめな患者で、定期的に通っているようです)

さて、その問題の歯はインレー(歯を削った後型をとって鋳造する金属の詰め物)が入っていて、「多分このインレーをやり直すとクラウンだろうなあ」と覚悟していました。

クラウンとは、歯を台形に削り被せる補綴物です。

私の昔の知識では、「インレー除去後に、わずかでも更に歯を削ると、そこに型を取って再びインレーを入れようとすると、周りに残っている歯が薄すぎてインレーを保持しきれないためクラウンしかない」と考えました。

またクラウンにする際に、歯髄(歯の神経)を抜いて、無髄歯になるしかないかなあとも。

ところが! 勧められたのはハイブリットレジン(ハイブリッドセラミック)!

歯の咬合面(噛む面)にレジンを充填するなんて、まるで考えていませんでした。

私が知っているレジンと言えば「コンポジットレジン」。レジン自体は白いので、金属より見た目はいいですし、型をとって補綴物を造ってもらう必要がないので、その場で切削と充填をしてもらうことができます。

しかし強度がなく、せいぜい前歯の隣接面くらいにしか充填できないと思っていました。それが咬合面に充填できるなんて…!

T先生とDH(歯科衛生士)の説明は以下のようなもの。

・問題の歯は、インレーの縁がかけてむし歯になっている

・しかし他の歯にもむし歯が多発しているというようなことはなく、もしかしたらインレーの金属が固いため、自分の歯が負けてかけたのかもしれない

・歯科材料の質は格段に向上しており、かつてのコンポジットレジンよりもハイブリットレジンは非常に強度に優れている

・また金属アレルギー対策にも有効

・患者さんの中には、充填してあるインレーなど金属をすべてハイブリッドレジンに詰め替えることを希望する方もいるくらいだ

などというものでした。

次回の治療で、ハイブリッドレジンを詰めていただきます。