• 2012年10月01日

刈羽村・柏崎市 刈羽村水道事業引継式

引継書を取交す柏崎市長と刈羽村長

2012年10月1日、刈羽村水道事業引継式が刈羽村役場で開催されました。

同事業は、刈羽村にとってかねてからの懸案だった「水道水の安定確保」のため、刈羽村が柏崎市に対して、2006(平成18)年に「柏崎市上水道への給水区域編入の要請」を行ったことがスタートです。

これは柏崎市と西山町との合併協議の中で、合併後に西山町まで水道の拡張工事を実施することを決めており、その管が刈羽村を通過するということから、刈羽村に給水してほしいと要請されたものだと理解しています。

柏崎市の水道事業は、昭和12年8月に給水を開始しました。創設時の川内ダムの築造、川内浄水場建設、岬町配水場建設に始まり、1990(平成2)年に完了した第六次拡張工事(赤岩ダム築造、赤坂山浄水場拡張、川内浄水場拡張)まで、原水の確保と浄配水能力の増強に努めてきました。

1992(平成4)年からは長鳥地区拡張、1996(平成8)年からは野田地区拡張工事を実施。そして市町合併時に決定していた西山地区への拡張工事を2005(平成17)~2011(平成23)年まで実施し、現在に至っています。

柏崎市の水道は、水道のみの目的で使用する川内ダム・谷根ダム・赤岩ダムと三つのダムを保有。ダムに面した山も市が保有しているため、原水がきれいなことで知られています。

計画給水人口に比べて人口減が進み、節水意識の高まりもあって有取水量は減少。刈羽村に給水できる十分な水があります。しかし柏崎市民の中にも、議会の中にも、刈羽村への給水を即座に了承するのは難しいという声がありました。

柏崎市は、刈羽村民が水を必要としていることや、給水によって柏崎市民が水に困ることはないということなどを説明。

2009(平成21)年8月に各議会が「柏崎市の水道事業に刈羽村の水道事業を統合することに関する基本協定の締結について」の議案を承認。これまで柏崎市が水道事業に投資してきた事業費などを計算し、刈羽村は柏崎市に対して32億円の負担金を支払うことも決定しました。

刈羽ポンプ場のポンプ稼働で、約60m上にある配水場に水が送られる

西山町への拡張工事は今年春に完了して、5月19日に事業完了の記念式典が開催されています。この西山町への給水を経て、10月1日からの給水開始となったものです。

会田市長はあいさつの中で、「命と健康を守る安全な水を給水することについて、柏崎市として責任を負う」と述べました。

役場での式典の後、刈羽ポンプ場において柏崎市から送られた水を配水池に上げるポンプを稼働させるためにスイッチを入れるセレモニーも開催されました。

刈羽村内の各戸には一日~二日の間には、柏崎市から送られた水が行き渡るということです。