• 2012年04月22日

放射性物質に関する学習会

4月21日(土)、総合生協が主催する「放射性物質に関する学習会」が開催

されました。

 

総合生協は以前から、残留農薬の検査等を行い、生協組合員に安心・安全な

食品を届けることに努めています。福島の原子力発電所事故後は、放射性物質

の検査も実施してきました。

今回、高木学校の山田千絵さんをお迎えして、組合員が日常生活の中で、どの

ように放射性物質と付き合っていけばよいか(付き合っていくしかないのか)につい

て講演いただくことになったものです。

山田さんが最初にお話しされたのが「放射線量に安全量はない」ということです。

「○○くらいなら大丈夫」という話をたくさん聞かされていますが、そうではない

ことを肝に銘じなさいということだと思います。

今回の講演は、次の三つの視点から行われました。

①放射性物質は、人体に蓄積する(子どもへの影響大)

②環境が汚染され、その汚染は連鎖する

③暮らしの中の対策としては、食品に注意して被ばくの積算量を減らす

山田さんは、私たち人間が体内に放射性物質を取り込む経路として、最大の経路は

「飲食物」であると述べました。これはチェルノブイリ原発の汚染地域である、白ロ

シアロシア・ウクライナのデータから述べたもので、体内に取り込まれた放射性物

質の50%が食品からだったと言われているということです。

放射性物質が蓄積しやすい食品は、森や湿地帯で採れるベリー類(これは日本では

あまりないかな…)、森林のキノコ、そして豆類(穀物類に比べ3~10倍)、玄米・

ぬか(白米の方がセシウム137濃度が30~50%低い)などです。

これらの食品の選び方で、気を使った場合と使わなかった場合の比較では、2倍

以上の差が出るとか…!

もう一つ、驚いたことは「人間に必須の栄養素と似通った性質をもつ放射性物質が

誤って取り込まれる」ということ。どういうことかと言うと、

○ヨウ素ではなく放射性ヨウ素

○カリウムではなく放射性セシウム

○カルシウムではなく放射性ストロンチウム

が「誤って」取り込まれてしまうというのです。

しかも、これらの「本当に必要な栄養素」が欠乏している時に、取り込まれやすいと

いいます!ストロンチウムは骨に蓄積すると言われていますが、カルシウムと

間違って、体が取り込んでしまうということなんですね…。

つまり、放射性物質の取り込み量を減らす工夫だけでなく、体に必要な栄養素

が足りている状態にするために「栄養の摂取」が必要なんですね!

山田さんは、食品汚染のデータ(農林水産省や水産庁など)を基に、食品を

選ぶことと、その食品をその量食べた場合にはどの位自分の体に取り込んで

しまうか、計算する習慣が必要だとも話されました。

これまでずっと玄米を食べていた私。玄米・ぬかの部分には放射性物質が多い

と聞き、白米にする必要があると実感しました。

白米にかえた朝食

早速、翌日22日から白米にかえてみました。みなさんも気をつけましょうね。