• 2011年12月16日

毎年、この時期に計上される非常勤職員予算

文教経済常任委員会

12月16日(金)、私の所属する文教経済常任委員会が開催されました。

毎年のように、年度途中で保育園の非常勤職員賃金の補正予算が計上されます。

なぜか? そう、途中入園で園児数が増えるからです。

今議会に計上された「保育園措置事業」の非常勤職員賃金と雇用保険料を合わせた

額は、2千192万4千円。 少ない額ではありません。

保育園を所管している教育委員会子ども課の課長に、年度の途中の入園状況について

尋ねたところ、年度当初の児童数は1,237人だったのに対して、現在は1,361人にも

なっているとのことです。その差、124人。 

子ども課長の言葉を借りれば、「比角保育園ほどの園児数が増加している」というわ

けです。この増加の傾向は毎年変わりなく、年度の途中には確実に新入児が入園し

て、職員を補充しなければならない状況が続いているのです。

保育園は入園できる定員が決まっています。年度当初に児童数が、定員に達しな

ければ、その保育園は保護者の要望により児童を受入れることができます。

 しかし、各保育園に配置される職員数は年度当初の園児数で決定。

年度途中で入園を希望するお子さんは0歳1歳の場合が多いため、職員の配置基

準(児童の年齢により、職員一人で何人の子どもを受持つという基準)から言って

多くの職員数が必要となります。保育現場では、その度に保育園に勤務してくれ

る非常勤職員を捜さなければならないという状態になるのです。

保育現場にしてみれば、年度の途中で必ず園児数が増えることがわかっている

のだから、年度当初に少し余裕を持って非常勤職員を雇用しておきたいというの

が、切実な思いでしょう。

 子ども課長は、必要になった非常勤職員をハローワークを通じて募集しても、

なかなか見つからないと言います。 それは当たり前です。 保育士資格を持っ

た方々が、年度の途中には雇用してもらえるかもしれないからと言って、それを

待っているよりは安定して働くことができる職場を見つけて、就職したいと考え

るのは当然だからです。

安定した保育環境を作るためにも、年度途中の園児増加を見越した職員の雇用

と配置が必要だと思います。