- 2011年12月15日
下水道料金統合の議案上程される
以前にもお伝えしていた、下水道料金の統合のための議案が上程されました。
12月14日建設企業常任委員会で、ガス水道局からの説明と議案審査が行われ、
委員会審査は可決しました。後は、最終日21日に本会議に委員長が報告し、
議場で採決が行われます。
柏崎市の下水道は、公共下水道が昭和56年に供用開始、第6期工事まで完了した
のが平成19年です。
農業集落排水事業は、昭和58年の柏崎安田地区から始まり、市町合併後西山町の
中川地区を整備して、全21地区の整備が完了しました。
柏崎市の下水道使用料は、県下でも安価であるとされてきましたが、
公共下水道では平成14年の改定のみ、農業集落排水は一度も
料金改定を行っていません。
そこで、長年の懸案であった公共下水道と農業集落排水事業の料金統合を
行うという議案です。
まず公共下水道の料金を算出。使用料にはどの経費を見込むか、
その経費から控除するのは何か、使用料の対象経費に配賦して
どの位の需要になるかを想定。基本使用料の設定、各区分の単価を算出…
などなどの計算を行うと16.53%の改定となる、というものです。
なお、改定率が16%以上と高いので、平成24年7月~26年6月まで経過措置を行う
ということも示されました。
さて農業集落排水はどうかと言うと、公共下水道で行ったような計算をせずに、
公共下水道の料金をそのまま当てはめるとしました。
実は、現在の農業集落排水の料金体系は4つで、バラバラです。
最も安いのは柏崎安田地区で、最も高い高柳地区の6割程度です。公共下水道に
合わせると、柏崎安田地区・柏崎地区・西山町地区は値上げになります。
特に柏崎安田地区は現在の使用料が最も安いだけに、大きな値上げになって
しまいます。そこで農業集落排水の方も、経過措置を設けるとしています。
本来ならば、公共下水道と農業集落排水の料金を合わせてみた結果、いくら
にしなければならない、と算出しなければならないでしょう。
しかし、それではあまりに大きい改定率になってしまう。そこで公共下水道の
料金に合わせるという手法をとることにしたのです。当然ですが、料金改定後の
財政計画は、公共下水道は赤字が解消されるのに対して、農業集落排水は
赤字が続きます。
東京などの都市部と異なり、地方では広い面積に人口密度が低い地域に
対して下水道の菅をつなぎ、整備をはかっていかなければなりません。
当然、整備の工事費も完成後の維持管理経費も嵩みます。
水洗化は生活の近代化の代名詞とも言えます。きれいで便利な生活を手に入れて
きた私たちは、下水道事業が円滑に行われていくための負担もしていかなければ
ならないのです。