• 2011年10月22日

会派の視察を行いました その2

会派視察のその2です。

あとの二箇所は、太陽光発電です。

原発の事故の後、分散型エネルギーについての関心が高まっています。

自分の家で発電する太陽光発電は、究極の分散型エネルギーでしょう。

山梨県北杜市の「北杜サイト太陽光発電所」はNEDO(新エネルギー・産業技術総合

開発機構)が、「大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究」を行った施設

で、その研究が終了して市に譲渡され、北杜市営のサイトになっています。

太陽光発電は、天候が良い時と悪い時で発電量が異なり、季節によっても発電量が変化

します。そうすると、一定の電力を保っている電力会社の送電線に悪影響が出てしまう

可能性があります。この事業によって得られた運用データをもとに、大規模太陽光発電事業

が成立つ目途をつけるとともに、メガソーラー導入の指針となる手引書を作成しました。

サイト内には27種類もの太陽電池モジュールがあります(国内外9カ国製)。そのモジュール

の発電特性を評価したので、既にそのことは明らかになっているといいます。

私たちが参加したのは発電所の定期見学会でしたが、連日多くの見学者が訪れているという

ことで、当日も80人以上の人数でした。なるほどと思ったのは、事業者が結構多いということ

です。太陽光発電を手がける事業者の皆さんが、熱心に見ているのがモジュールを支える

架台部分でした。

事業者の方に伺うと、モジュールの価格はほぼ決まっているため、コストを下げられる部分と 

して架台の低コスト化が重要だと話していました。北杜サイトの架台は、通常のコンクリート 

基礎の架台と比較して地盤改良や残土処理が不要で、工事費用が削減され、二酸化炭素 

を40%削減するとしていました。 

案内をしていただいた説明員のボランティアの方に、家庭に太陽光発電を導入する意義を 

伺ってみました。日照時間が長い北杜市や群馬県太田市での導入が効果的であることは 

よく理解できますが、日本海側の自治体での導入は意義があるのかどうかわからなかった 

からです。

説明員の男性は次のように答えました。

「もちろん効果はある。太陽光発電は、太陽が出ていれば発電する。そしてその発電量

をいつも見ることができる。そうするとムダな電気は使わなくなるのだ。太陽光発電を

導入する目的は地球温暖化にどう寄与するかということだ」

 再生可能エネルギーに関しては、技術的にも価格的にも、まだまだ伸び代はあると思います。

日本海側の地域でも、発電効率が良くて、雪にも強く、また低価格のものがどんどん出て

きてくれるといいですよね。