- 2011年10月21日
会派の視察を行いました その1
久々の更新です。
10月17日~19日まで、私の所属する会派みらいの三議員で先進地視察に行って
きました。
視察先は、富山県黒部市の下水道バイオマスエネルギー利活用事業、
群馬県太田市の太陽光発電のまちパルタウン城西の杜、そして山梨県北杜市の
北杜サイト太陽光発電所です。
富山県黒部市では、PFI事業によって下水汚泥を処理する過程で発生する消化ガス
を活用した汚泥燃料化と発電の施設を建設しました。
総事業費は36億円。これは、建設後15年間の施設維持管理・運営費を含んだ額です。
通常、自治体が公共施設を建設する場合には、国県の補助金と自治体の財源(起債も
含む)によって事業を進めます。
しかしこの黒部市の事業は、PFI事業で行うことにより、事業者が金融機関からの
融資を受け施設の建設を行いました。
市は建設費・維持管理・運営費について年割で事業者に支払っていくことになります。
さてこの事業で用いるバイオマスは、①下水道汚泥、②農業集落排水汚泥、③浄化槽汚泥、
④ディスポーザー生ゴミ、⑤コーヒー粕 です。
特徴的なのはやはり「コーヒー粕」。近隣の事業所アサヒ飲料から排出されるコーヒー粕は
他の生ゴミよりも1.5倍のメタンガスを発生させます。
これらのバイオマスを利用してメタン発酵させ、発生したバイオガスを、まずはボイラーの
燃料として使い、メタン発酵後の汚泥の乾燥に用います。
それでも余剰ガスが出る場合には、マイクロガスタービンによって発電し、その電力を場内
利用するのです。
柏崎市の下水道事業も、消化ガス発電を進めようとしています。
現在、下水道汚泥は35℃に温度調節された消化タンクで約30日間かき混ぜ、量が半分に
減った後脱水して処理業者に引き取ってもらっています。
その際には多くのメタンガスが発生し、その20%は消化タンクの加温に残り80%は燃やして
いるのです。(広報柏崎から引用)
黒部市の場合、コーヒー粕というガスを発生させやすいバイオマスがあるわけですが、
柏崎市の場合はどうか。 現在市が実施している事業の中で、うまく使えるものがないか、
そのことによって経費が削減されたり、地球温暖化防止に寄与できないかなどの角度で
検討していく必要がありあそうです。