• 2011年09月28日

下水道使用料の改定! 当局から説明

柏崎市の汚水処理は、公共下水道・農業集落排水そして合併処理浄化槽が

あります。

公共下水道の柏崎処理区(合併前の旧柏崎市)は、平成12年に料金改定を

行って以来、料金改定を行っていません。

また農業集落排水も、21地区を有していますが、その料金はまちまちで、

最も高い高柳地区は、一番安い安田地区の2.6倍です。

そこで、かねてからの課題だった「使用料改定・使用料統一」を行いたい

と説明がありました。その改定は2012年7月からとしています。

公共下水道の汚水処理単価は、原価計算をすると結果152.6円/㎥に

なります。その額と現在の使用料を比較すると、柏崎処理区は値上げに、

また西山処理区は値下げになります。

柏崎処理区の値上げ率は、改定率16.8%。

そのため、一気に値上げせずに、2012年から2014年にかけて経過措置を

行いながら改定していくとしました。

一方、農業集落排水の実績使用料単価は、柏崎地区153.7円/㎥、

安田地区103.2円/㎥、高柳地町区270.7円/㎥、西山町地区164.5円/㎥

となっていて、原価計算した実際の汚水処理単価「243.2円」よりも

そうとう低く抑えている実態です。

そこで今回、農業集落排水についても使用料の統一をしたいという

ことで、その額は公共下水道と同じ「152.6円/㎥」にするという方針

を説明しました。

そうすると、現在の使用料金との差はどうなるかと言うと、高柳町地区・

西山町地区・柏崎地区(安田地区を除く)は値下がりしますが、

安田地区については49.4%も値上がりになるとしました!

あまりに改定率が大きいので、公共下水道と同様に2012年~2014年に

かけて経過措置をとるとの考え方も示しました。

まあ、同じ汚水処理というサービスを受けているのに、使用用金が大きく

違うというのは確かに問題です。

しかしもっと問題なのは、21地区もある農業集落排水の処理施設を今後

どうしていくかということです。

現に安田地区は最も早くに農業集落排水事業を開始して、処理施設も

老朽化しているが、施設改修を行うと多額の財源を必要とする、

そのために施設改修は行わずに、公共下水道に接続すると言います。

今後同様に、他の処理施設などが古くなった時、同様に公共下水道

に繋ぐのか? しかし、地理的に繋げない地区も多いのが実態だと思います。

そう考えてくると、この料金改定がゴールではないことが分かってきます。

「トイレの水洗」という、言わば文化的生活の代名詞とも言えるような

下水道事業。 その恩恵を受け続けるには、まだまだ課題が多いです…