- 2011年07月12日
地域懇談会 ~んっ?低炭素社会に向けた取り組み、体系を総点検?!~
7月11日、18時30から北鯖石コミュニティセンターで東中学校区の地域懇談会が
開催されました。
今年度、1回目の地域懇談会です。
市から提供されたテーマは、「東日本大震災」「柏崎刈羽原子力発電所の安全確保」
など12のテーマ。
市長が12のテーマについて説明をした後、
会場からの質疑に市長と出席した部長が答えました。
出された質問や意見は、
・福島の原子力発電所の事故発生のため、柏崎からも多くの社員が派遣されている
ようだ。柏崎刈羽原発の安全な運転という意味から問題はないのか。
・第四次総合計画の後期計画を策定言うが、今後の原発の稼働状況とリンクするか。
・町内の会議でも、放射線についての不安の声があり、町内会単位など
きめ細かに測定をしてほしいという要望がある。
・自分は現在家族を介護している。三世代家族の重要性などが言われるが、
実際には同居して介護を担っている世帯に対して、税制上などのメリットがないのが
現状だ。制度の不備に対して声を上げてほしい。
・太陽光発電に対する補助は、もっと1kwあたりの補助額を上げて、
普及を促進すべきではないか。
・「雪に強いまちづくり条例」の中で、市民や事業者の役割を謳うということだが
現在でも行なっている高齢者世帯の玄関前の除雪などの活動を取り上げてほしい。
などなどです。
さて「低炭素社会に向けた取り組み」の説明で市長は、
(福島原発事故によって日本のエネルギー需給の事情が大きく変わったので)
「環境施策の体系を総点検する必要があると考えており、担当に指示している」
と述べました。
うーん?? 実はこのことは6月定例議会で、私が取り上げた事項です。
柏崎市の環境施策は、環境基本条例に沿った環境基本計画において定めています。
環境基本計画の中で環境施策の体系は、次のようになっています。
Ⅰ環境に負荷の少ない循環型社会を築く
Ⅱ人と自然が共生した潤いのある社会を築く
Ⅲ自ら考え行動する参加型社会を築く
Ⅳ地球環境に目を向けた国際社会を築く
の4本の柱の下に個別目標が掲げられています。
「新エネルギーの導入促進」は、「Ⅳ地球環境に目を向けた国際社会を築く」の中の
「地球温暖化の防止」の下に位置づけられています。
一般質問での私の主張は、
福島原発事故によって安定的なエネルギー供給が望めない今となっては、
新エネルギーの利活用は「地球温暖化」という位置づけではなく
「エネルギー利用を変えて持続可能な社会を造る」というように変えるべきではないか
という主張でした。
その時市長の答弁は、
「国のエネルギー政策は抜本的見直しが避けられない。
エネルギー基本計画の見直しを行い、基本的考え方が打ち立てられれば
取り組みの方向性がもっと明確になる」というものでした。
この答弁に、私はちょっと物足りないなあと思っていたのですが…
この地域懇談会での市長の話を聞けば、
認識は一致しているみたいなのになあ…… もうちょっとはっきり答えてほしかったなあ
と思いました。