• 2011年07月11日

中学生の歯肉炎予防

小国中学校から生徒の歯科保健指導を依頼されて、数年がたちます。

今年は、7月7日の七夕の日です。

歯科保健の現場を離れて久しいので、子どもたちの前に立つのも

ちょっと気が引けるのですが、

なんと言っても歯科衛生士の仕事は、私の原点。

“このことを、いかにわかりやすく教えようか”とか

“どうしたら、自分の健康を守ることが大切だという意識が強くなるか”など

自分なりに指導を組み立てていくことが好きです。

養護教諭の先生から依頼されたのは、「歯肉炎予防」。

小国中学校は、中学校には珍しく、“全校歯磨きタイム”なる時間を設定していて

その時間には、全生徒が一斉に歯みがきをするのだそうです。

まず、中学生なら、恥ずかしがったり、面倒くさがったりすると思うのですが、

これはまた素直な子どもたちばかりだとか…

今年の歯科健診では、ほとんどの生徒が歯肉炎はなく、歯垢もないという診断でした。

しかし学校歯科医さんは、「治りかけの歯肉ですね…」と一言。

多分、多少歯肉炎を起こしていた生徒達が、

歯科健診前に一夜漬け(一夜ではないかもしれませんが)で磨いたために、

少々歯肉が傷ついていたのかもしれません。

さて何事もそうですが、「今行っているこのことは、何のために行っているのか」

ということを意識することが大切です。

授業の後半で、実際に歯を磨いてもらいましたが、そのことを意識できていない生徒

も多かったようです。

歯肉炎は十分予防できる病気、また歯肉炎になっても治すこともできいる病気です。

自分の歯を磨くとき、ちょっとだけ意識して磨いてみましょうね。