- 2011年05月31日
全員協議会開催~東京電力に対して質疑~
5月30日(月)13:30から議会全員協議会が開催され、東京電力からの説明を受けました。
説明を受けた内容は、東日本大震災と津波の発生と福島原発の事故の状況、今後の見通し、柏崎刈羽原発の津波対策などです。
会議に出席した東京電力担当者は、
・小森 明生 常務取締役原子力・立地本部副本部長
・川俣 晋 原子力品質・安全部部長
・菅沼 郁哉 立地部長
・増井 秀企 原子力耐震技術センター耐震調査グループマネージャー
・横村 忠幸 執行役員柏崎刈羽原子力発電所所長
・吉田 明雄 柏崎刈羽原子力発電所副所長
・新井 史朗 柏崎刈羽原子力発電所副所長(安全品質担当)
・嶋田 昌義 柏崎刈羽原子力発電所副所長(土木・建築担当)
・西田 由博 柏崎刈羽原子力発電所技術担当
の方々です。東京電力からの説明は、
福島第一・第二原発を襲った津波の大きさ、
原発の電源がどのように失われたか、
事故収束に向けた道筋について、
柏崎刈羽原発の外部電源の信頼性評価について、
全交流電源喪失時の電源確保対策について、
防潮堤の設置などについて、説明がありました。
説明を受けた後、私を含め何人かの議員から質疑がありました。
その中で二人の議員から、福島原発の水素爆発に関する質疑が。
福島原発の一号機は12日15時36分に、三号機は14日11時01分と早い段階で水素爆発をおこしています。
水素爆発がなぜ起こったのか?
圧力容器の中で冷却が行われなくなると、燃料は自ら崩壊熱を出し水が蒸発します。
燃料棒が露出するほど水の蒸発が進むと、燃料棒は高熱になり燃料棒を被っているジルコニウム合金が酸化します。
「酸化する」ということは水の酸素を奪うということなので、水素が発生するわけです。
燃料棒は三つの強固な容器の中にあり、中から放射性物質が洩れ出ることはないとされています。
しかし現実には三つの強固な容器すなわち、原子炉圧力容器→原子炉格納容器→原子炉建家の順に水素がもれ出して、原子炉建家が水素爆発によって吹っ飛んだ訳です。
質問を行なった二人の議員は、二つの号機が地震後早い段階で水素爆発を起こしてしることから、「地震の揺れそのものによって機器の損傷が発生したのではないか」ということを指摘したいのだと思います。
議会全員協議会の録画は、6月3日頃には議会のホームページから見ることができます。