• 2011年05月01日

大角間・春の道普請終る

今年も長鳥に春がやってきました。
私が棚田で稲作をさせていただいている、柏崎市東長鳥・大角間(おおがくま)集落の道普請が行われました。
道普請(みちぶしん)って知っていますか?
中山間地域に住んでいる人なら、よーく知っていると思いますが、私はこの言葉を初めて聞いた時、意味がよくわかりませんでした。
道普請は集落単位で行う共同作業。
農地に続く山道(林道)の整備を行う作業です。
季節ごとに作業の内容は変わります。
春の道普請では、水が流れる溝に溜まった杉の葉や土などを取除く作業です。
この作業を丁寧に行っておかないと、雨が降った時に水がうまく流れずにあふれたりすることになります。
大角間の道普請は、春・夏・秋に行われ、農業に従事していない世帯も全員が作業にあたります。
しかも林道が非常に長いため、朝8時に開始した作業は、みっちり3時間かかります。
こんなふうに集落総出でしっかりと道普請を行う地域は、すごく少ないのではないかと思います。
それでも過疎が進む長鳥地域。
我々米つくり隊のメンバーは大変貴重な戦力で、今日の道普請に出た人員の三分の一程度が米つくり隊のメンバーです。
棚田で美味しい米を作らせてもらう、だから集落維持の活動にも積極的に関わる、というのが私たちのポリシーです。
今年の田植えは5月21日・22日に決まりました。
東日本大震災で、作付けができない農家の悲しみが伝えられる中、米作りができる喜びを噛みしめなければ… と思います。